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溺愛×未来 十七

必死で胸を寄せるが、まったく谷間はできない。 筋肉もなければ胸もないくせに、何をしてるんだか。 「あーもー。エロい」 「エロかった?」 嬉しそうにクスクス笑う涼さんを、俺は抱きかかえて深くため息を吐く。 「エロかったです。ので、口じゃなくて涼さんの中でイきたい」 「OK! じゃあ、処理してくるから先にお風呂へ――」 呑気に風呂場を指さしていますが、貴方は先ほど俺の匂いが好きだからと舐めたじゃないですか。 なので、そんな戯言は聞かない。 「え、なんで三階に? お、お風呂……」 「俺も涼さんの匂いが好きなんで」 「いや、後ろも、その」 「毎日可愛がってるんだからそろそろ俺にさせてね」 この人、今はテクはないけどもし上手くなったらどうするんだろう。 この天真爛漫なふりをしつつエロい展開に持ち込まれて、尻に敷かれそうだ。 その前に躾けておきたい。ベットの中以外、待てを、躾けておきたい。 俺が奉仕するから、乱れてイって、疲れて眠ってくれたらそれだけでいいんだ。 「あーあ。仕事着汚して、変態」 「ううう。あ、そうだ。俺、ご飯を――」 「ご飯の前に、涼さんを食べます」 ベットに運びつつ、何度もキスする。お風呂に入れなかったので少し不安そうな涼さんが可愛いけど、男は十割変態なので諦めてもらうしかない。

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