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本音×ウソツキ
Side:涼
「……涼さん」
「……」
「涼さん」
「……」
「あの、朝ごはん」
お皿をガシャガシャ乱暴に洗っていると、不安げに俺の名前を何度も呼んでくる。
けれど、俺は怒っていた。めちゃくちゃ怒っている。
現在進行で、怒っているので無視だ。
「涼さん、昨日、自分から『乳首噛んで……っ』ておねだりしたことを気にしてるなら」
「違う!」
「じゃあ、俺がローションなしで舐めて濡らしたこと?」
「違う違う!」
「二回もイった涼さんに、腰を振りまくったこと?」
「もー! さっさとランチの仕込みに行きなよ!」
全然違う。昨日は俺も嬉しくて興奮していた。
舐めたし、乗っかったし、エッチって気持ちいいなって実感できていた。
問題はそこじゃない。
「……涼さん。どれが駄目だったんですか?」
「俺は、止めてって言った。それ、嫌だって言った」
じわりと浮かんでくる涙に、朝登くんの顔色が一瞬で青ざめた。
「もしかして」
「……脇、舐めた」
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