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伝える方法が分からない。五

「ほ、本当に大丈夫だから、あの」 「うん?」 「か、お、近い」 消えそうな声で言われて、ハッと気づく。 確かに、涼さんが普段からスキンシップ多いし距離が近いから、無意識に近づいてしまっていた。 向こうからはよくても、俺からは怖いってことを失念してしまっていた。 「ごめ。あの、でもそんなに真っ赤なら今日は止めといた方が」 「大丈夫! 朝登くんが顔を近づけないと大丈夫だから!」 なぜかむきになってそう言われてしまい、ちょっとだけ傷つく。 まあ確かに俺が悪いかもしれないけど、そこまで俺の顔は近づくと怖いのだろうか。 無理しないで欲しいから言っているのに、どうも俺は押し倒した負い目があるせいか涼さんに強く言えない。 休んでいて欲しいのに上手く伝えられない。 「あのさ、そんなオロオロしないでよ。本当に、急に起こされてびっくりしたっだけだからさ、大丈夫。畳んだ服、持って行ってね」 「分かった」 それに俺の下着を畳んで、反応なしっていうのもある。 全く恋愛対象として見られていないんだろうなあ。 「あ、ねえ、今日は美穂ちゃんたち来てる?」 「……店番させてる」 「じゃあすぐ降りる! ちょっとだけ待たせてて、おっと」 転びそうになりながらもタオルを脱衣所へ走って持っていく。 それぐらい走れるなら確かに大丈夫そうだ。 ただ女子高生にあうためにこんなにテンション高くなるのは面白くないけど。 「わ、朝登くん、髪に、ボタンがひっかかった」

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