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溺愛×試練 八

Side:涼 パタンと三階の朝登くんの寝室の扉が閉まる音がする。 それを確認してから小さく小さく扉を開けて、トイレへ向かう。 静かに聞こえないようにしないと、何回か『まだ起きてるんですか』と朝登くんが三階から心配そうに声をかけてくるんだ。 トイレに向かうと、お腹に隠していた例のものを取り出す。 男同士のエッチは、排泄器官を洗浄してから使うらしい。 そう言われ、この薬を使うのにも慣れてきた。 洗浄にもなるし、ほぐれるとかなんとか。 正直恥ずかしいし、トイレから出る度にため息が出てしまう。 が、最近は違和感なくなれてきた。 慣れてき過ぎて、昨日薬を置いたままだったのをアイスを食べながら思い出して慌てて回収しておいた。 この薬が、俺の生活の一部になりつつあるのはどうなんだろう。 でも。 それも今日で最後だ。 脱衣所で服を脱ぎ、思いっきり助走をつけて風呂に入る。 「うわっ」 滑りそうになって壁に手をつく。 駄目だ。動揺しすぎ。 今から綺麗に体を洗って、朝登くんの夜這いをかけるんだ。 明日は休みだし、チャンスは今夜しかない。 もし俺の身体を見て朝登くんが反応しなかったら、逆に俺が反応しなかったら。 俺たちは恋愛対象ではないと理解できる。 ――キスしていいの? あんな風に誘ってくる朝登くんは、正直男の俺からみても格好いい。

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