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溺愛×試練 十二
人差し指で弧を描くように撫でると、ぎゅっと目を閉じた。
嫌なのか、気持ちいいのかよく分からなくて、指で上へ弾くと小さく声が漏れた。
熱く甘い吐息に、嫌ではなかったのだと胸を撫でおろす。
それにしても、こんなエロい下着をどんな顔して買ったのだろう。
総レースだけあって少し引っ張ると肌色が見える。左右に引っ張るとはっきりと形が浮かんでくる。男性用の下着と違って余裕がない分はっきり輪郭が浮かんでくるのは、やばい。
「涼さん」
理性が切れたら、――また泣かせてしまう。
それだけが怖い。
俺が名を呼ぶと、不思議がりながら首を傾げるが警戒心はない。
「俺は一度、貴方を襲おうとしました。それを許してもらえたと思っていいんですよね?」
「そんなの……とっくに」
「じゃあ、ベットでこの下着を脱がします」
ベットに座らせて、涼さんの足の間に顔を埋めた。
汗ばんできて俺を誘うように、甘い匂いがしてくる。
涼さんが使ってる石鹸の匂いだった。
下着の上から、唇ではむはむと咥えると、彼が顔を左右に動かしてそのもどかしい感触に悶えているのが伺えた。
唇で何度も摘まみ、下着がしっとり濡れてくるころには、すっかり硬くなっていた。
先端が下着から見えているのが可愛い。
「な、なんで下着の上からばっかなんだよ!」
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