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溺愛×試練 十三
「だって、可愛いし。せっかく涼さんが買った下着だから味わいたい」
「でも、なんか、……朝登くん、ねちっこい!」
ねちっこい。
そのストレート150キロ級の投球に心が抉られたが、今度は舌で嘗め回す。
わざと唾液を垂らして舐めていくと、水音が混ざりだす。
「仕方ないです。好きな人のこんな格好、変態になるしかなひ」
「わああああ。喋りながら下着を噛むな。バカバカバカ!」
涼さんの『バカ』は、きっと『恥ずかしいけど嫌じゃないからね』だと勝手に解釈しておく。
「もう脱ぐ!」
両手で下着を下ろそうとしたので、その手を掴んだ。
「駄目です。――可愛いじゃないですか。しかも周り、ちょっとチクチクします」
「うううっ」
「もしかして、はみ出さないように剃りました?」
毎日アンダーヘアも整えていたのかと思うと可愛い。
黒い下着なのではみ出ても分からないし、生え出した毛が突き破っていても分からない。
なのに、意地悪でついつい言ってしまう。
「やだ。朝登くん、A型エロ魔人!」
今にも泣きだしそうな潤んだ目で、首まで真っ赤にした涼さんが羞恥から震えていた。
「A型エロ魔人でいいです。今日は、脱がせません」
横から涼さんの高ぶったものを取り出すと、舌で支えながら口に頬張る。
男の俺が、男のブツを咥える日がくるとは思わなかった。
けど実際に目の前で、好きな人にエロい格好されて、誘われて、――体を捩らせていたら、興奮する。
「ひゃっ脱がせて、お願い……」
「……」
泣くのは反則だ。俺が涼さんの涙に弱いのを知ってるくせに。
「可愛いのに脱がせないと駄目ですか?」
「……だめ」
脱がせたくないと、心の中では満場一致しているのに。
涼さんの言葉には逆らえない。
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