106 / 152
溺愛×試練 十四
「わ、……わかりました」
「何だよ! その悔しそうな顔! 今度君にも穿かせるからな!」
渋々下着を噛んで、口で脱がす。
するとぷるんと顔を出した熱芯から、先走りが糸を引き下着の上に垂れてきた。
完全には起っていなかったが、期待してくれているのは単純に嬉しい。
「なんで口で脱がすんだよ。ふつうに手で脱がしてよ。エロいよ」
パニックになってるところ悪いけど、エロいのは涼さんの身体だった。
欲を言えばもう少し太ってくれていい。湶が浮き出てきそうで心配になる。
「あ、こら」
脱がせた下着をポケットに大事に入れようとしたら止められた。
「俺のために用意してんでしょ。ください!」
「必死過ぎて怖い! 駄目だ。返せ!」
がるるるるとうねられたが、そのままキスして覆いかぶさって誤魔す。
唇を噛み、首筋に口づけるとくすぐったいと苦情が来たが止めない。
「涼さん、抱かれる側でいいんですか?」
いそいそと服を脱ぐ。上手く誤魔化されてくれたらしくて良かった。
「別に妥協したわけじゃないよ。俺の方が年上だから、年上のプライドにかけてリードしてあげるために抱かれてあげるんだ」
「……それは嬉しいです」
リード感が全くなくても、嫌じゃないのならそれだけで嬉しいです。
ともだちにシェアしよう!