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溺愛×試練 十七

はっきりと、結論を言えば痛かった。 あんなに処理したり、ローションで抜きさしするたびにエッチな水音がぐちゅぐちゅしたのに、杭を打つようにとんとんとノックされながら入ってくる熱は熱くて硬くて、――痛い。 内臓全てが押しつぶされるような、引きずられるような気持ち悪い感覚。 可愛い喘ぎ声が練習してはいなかったけど、せめてもっと朝登くんが興奮できるような声を出そうと思っていたのに、必死で彼の首にしがみついて痛みをやり過ごすことしか考えられなかった。 でも始終、朝登くんが俺の顔を覗き込んでくれたし、沢山キスしてくれたし、好きだって熱く囁いてくれたので幸せだった。 慣れてきたら、ゴリゴリと内側を押される感覚も不快じゃなかった。 俺ばかりが幸せになってしまう。 俺が女の子なら、柔らかい体で抱きしめてあげれ少しは痛くなかったかもしれないけど、でもそれでも、男でも抱きたいほど好きになってくれたことが嬉しかった。 朝登くんが沢山愛を囁いてくれたから、俺は幸せだった。 中に垂らしたローションが泡立って熱く蕩けるころには、少し萎えかけていた俺の熱芯を彼が握って擦ってくれたので、その快楽と後ろを穿つ彼の熱、それと唾液が糸を引いて垂れていくような激しいキスで気持ち良くなって、達することができた。 挿入だけがエッチではなくて、彼は前戯から後始末まで気持ちよくしてくれた。 「好きです。――涼さん好きです」 熱に浮かされたセクシーな声で呼ばれるたびに体は震えた。 キスだけで下半身がじんと甘く期待した。 何度も名前を呼ばれるたびに、嬉しくて自分からもキスをした。 その日は、お尻に違和感を感じつつも彼の腕枕で眠った。 が、痛くて途中で潜って彼の胸の中にひっついて寝直したのだった。

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