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溺愛×試練 二十一
「あはは。やっぱ俺も男だからかな。乳首だけじゃなくて直接的な刺激はこっちがいいというか、ね」
「……やばい」
「ん?」
「涼さんが可愛すぎて、達しそう。俺は刺激無くてもイきそうです」
「ええ?」
俺、まだ胸しか弄られてないと視線を送ると、朝登くんは隣に突っ伏した。
「女なら抱いたことあるけど、――相手は涼さんですよ」
「自慢かよ」
どうせ俺は朝登くんに比べたら、全然経験もないし女性にもモテたことないからわからないよ。
「そんな意味じゃなくて、俺だって男は初めてで、しかも一回酷いことして――抱くの怖かったんです。今もすげえ怖いよ」
突っ伏していた顔が少しだけ此方を向く。
俺の顔を、幸せそうに眼を潤ませる朝登くんが真っすぐ見ていた。
「もっと格好つけたいのに。もっと気持ちよくさせてあげたいのに、――全然上手くリードできない。格好悪」
「え、全然格好良かったよ! 大きさもでかいし、でもキスも上手いし沢山好きだって言ってくれたし、その……」
上から抱き着いてのしかかる。
潰れたカエルのような声を出したくせに、嬉しそうだった。
「その、俺、朝登くんなら何回でもエッチしたいよ」
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