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溺愛×試練 二十二

「ほんとに?」 「うん。というか、朝登くんって無口で表情硬かったけど最近はたくさん喋るし表情柔らかいし、……俺、大好きだよ。だから不安になることはないし」 えいっと布団を捲ると、抱き着いた。 「もうちょっと俺もイチャイチャしたいな」 「――っ」 起き上がった朝登くんのせいで背中に乗っていた俺は倒れそうになる。 けどしっかり腕を掴んでくれた朝登くんが、抱きしめてくれた。 「好きです。――好きです」 「うん。俺も好き」 背中に手を回して、胸にすりすりと顔を押し付ける。 「――めちゃくちゃ、好き」 おでこに降りてきた唇が、瞼、鼻、頬、唇に。 本当に俺を大事に触ってくれる。 俺もお返しにキスをする。頬に、瞼に、鼻に。 唇にしようとして鼻がぶつかった。 彼みたいにスマートになれない。 向き合って互いに興奮した熱芯を握ったときは、蕩けそうなほど熱くて、幸せだった。 「……朝登くんの手、大きくて好き」 「涼さんの手も触り方がぎこちなくて好きです」 「わー!」 意地悪を言う彼の唇に噛みつくと、そのまま押し倒された。 二度目に朝登くんを受け入れた時、奥が甘く痺れた。 痛みだけではない、確かに感じることができるその刺激に、腰を押し付けて俺も彼を求めた。 痛みは絡みつく。簡単に消えたりはしない。 けれど温かい。けれど幸せ。痛みだけではないその行為に、俺はきっとこれからも溺れていくと思う。 朝登くんが好きだから。

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