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第6話

スズメが鳴いている。 カーテンの隙間から光がさして、眩しい。 いつのまにか寝てしまっていたみたいで、起きるといつもの時間だった。 春翔との待ち合わせを思うと、いつもの朝もなんだかキラキラして見えるから不思議だ。 やっぱり妖精の魔法かな?なんてアホみたいなこと思いつくぐらいには舞い上がっている。 ・ ・ エントランスまで降りると、天使がいた。 柔らかな茶色が光を含んで金色に輝いて、暖かい日差しにまどろむ春翔。 神々しいような光景に、声をかけるのがためらわれた。 「あ、ユウ先輩おはようございます!」 振り返って微笑んでみせる彼は、やっぱり妖精かと思われた。 夢と現実が混同しているようで、春翔の頬をひっぱってみる。 「いひゃい、ゆぅぅ…」 自分の頬をつねるところを間違えた。 涙目でゆぅ、なんて反則だと思わない? 可愛い、好き。 「好きだ…」 「…っ!///」 首まで真っ赤にした春翔にはっとして、 自分がなんてことをしたのか気づいた時にはもう遅かった。

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