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第7話

俺は覚えてるから違うけど、 春翔からしたら出会って1日で男を口説く最悪のタラしじゃ… 赤くなる春翔と反比例するように俺は真っ青。 キモいとか言われたら、立ち直れない。 「ゃ、あの、ごめん、こんなこと言うつもりは…」 「僕も先輩のこと、好きです!」 「うん、そうだよな、ごめ…ん?え、なんで⁉︎」 「入学式でユウ先輩を見てから、ドキドキして… かっこいいなって思って…こんな気持ちじゃ、だめですか…?」 その感情が憧れか恋心かなんて、俺には分かりようもないけど。 不安そうに揺れる瞳をみれば、それがどちらかなんてどうでもいいことみたいに思えて。 「ダメなんてことないよ、嬉しい、ありがとう」 「っ、じゃあ…!僕、今から、ユウ先輩の彼女…ですね///」 ・ ・ 顔を真っ赤にさせてはにかむ春翔が俺の恋人になったのは、 まだ肌寒い風が吹く、4月のことだった。

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