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第5話

酔った勢いに任せて、麻宮さんのうちに行くと、部屋は綺麗に整頓されていた。 「この写真の女性ですか、綺麗な奥さんですね。」 俺が出窓に飾られた写真立てに目を向けると、ワインを注ぐ手を一旦止めてスタスタと歩いてくる。 俺が見たその写真立てを、パタリと伏せた。 「麻宮さん?」 俺の隣に戻ってきた麻宮さんが、またワインを注ぎ足し、カンパーイとグラスを傾ける。 「奥さん、心配しちゃうよ。笠置がカッコイイから。」 「何の心配ですか。」 ホッと息を吐くと、俺を熱っぽい目で見つめていた。 「おまけに、こんな綺麗な顔で僕の尻を狙ってるとか、可哀想な奴だね。」 「俺は麻宮さんがいいんですよ、ねぇ…俺の気持ちはとうに伝えましたよ。」 麻宮さんの唇に触れるだけのキスをする。 「キスだけで、許してくんないかな…戻れなく、なりそうなんだよ。」 溜息混じりにそう言うと、俺の頭を両手で持ち、舌を絡めるキスをしてくる。 「んっ…んむっ…はむっ…んっ、んんっ…。」 お互い、スーツを皺くちゃにして脱いだ。 麻宮さんが腰掛けた机の前に立つともっこりと盛り上がったブリーフが艶かしくて、思わず跪くと布越しにむしゃぶりついた。

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