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第43話

【恵果No21】 朝陽さんに、抱かれながら早く早くと気持ちは急くのに、指が中へと押し込まれると泣きたい程の快楽と、喜びを得た。 「ああっ...んんっ...」 粘着質な音が私の神経を撫でては、気が狂いそうに腰を揺らす。 口付けをされては肉厚な舌に絡め取られ、中を掻き回されればもっとと腰が震える。 「も、欲しい...朝陽さん、私の中に...」 そう、我慢の無い言葉を零した。 けれど朝陽さんは私の言葉に首をゆるりと振った。 「俺も...今すぐにでも。でもまだ、あなたの乱れる姿を見たい...」 そう、告げられて中を刺激され私は首を振り仰ぎ、早くして欲しいと意思表示した。 でも、その指は止まるどころか私の中で最も触れられたらおかしくなる場所を刺激し始めたのだ。 「あ やっ、やぁ...んんっ、や、朝陽っ」 擦られる度にせり上がる快楽に涙が零れそうだ。 「もっと…もっと俺の名を呼んでください」 そう告げられて中にあった指が抜け落ち、その感覚にあっ、と息を漏らしたと同時に中に朝陽さんが押し入ってきた。 「ぅ、あぁ!」快楽と喜びが私を狂わせ声が上がれば、戸惑うこと無く奥まで私を貫いた。 「あっ、はぁ...朝陽、さん...すごい...」 そう、伝えて彼の頬に触れた。 その手を包まれ、唇を乗せられる姿にゾクゾクと込み上げるなんとも言い得ない感情は、朝陽さんの抽挿でありえない快楽を呼び込んで来る。 どんなに喘いで快楽を逃しても、私の中は彼の熱で押し上げられる。 「ひうっ!あっ、やぁ...んんっ」気持ちがいいとしか、言い表せない行為。 脩慈さんとはここまで快楽を得られた事は無かったかもしれない。 それ程までに、体の相性が一致しているのかもしれない。 体内で躍動を感じる度に麻薬の様にその抽挿に神経を奪われ、熱を放出したいと膨れた欲望が、彼の手によって追い詰められ気が狂いそうになる。 「恵果さん…、はっ…痛い位に、絞めつけてます」 その甘い囁きを受け、体がじわりじわりと快楽を隅々に行き渡らせる。 熱を放出したいと膨れた欲望が、添えられた彼の手によって吐き出す欲を堰き止められた。 吐き出したい欲求に抗うその快楽に気が狂いそうになる。 その瞬間に目の前がチカチカとして、体が戦慄する。 汗が吹き出し、呼吸も浅く小刻みに変わり中で主張を強くする彼をぎゅうぎゅうと締め付ける。 「一緒に…!」 私の中を抉り、もう既に快楽の頂点に狂わされてる私は、彼の攻めに涙が止まらない。 良すぎて、触れられたら弾けそうなのに、彼の手で止められた精が出してくれと私を追い詰める。 彼から玉のような汗の雫が、散らされ短く吐く息でさえ愛おしくその事自体が、私の全てをおかしく狂わせるのだ。 「ひっ、あっ、や、も...っあああっ!!」 朝陽さんの熱が中に放たれると同時に、手が緩められ中も酷く敏感に痙攣を起こしビクビクと体が勝手に反応を示す。 それに合わせたように、せり上がってきた熱が先程よりも薄くなった液体となり飛び出して行けば快楽に飲まれ、意識が薄らいだ。

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