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第23話
ーー side 伊藤 蛍斗 ーー
二人に好きだと言われて、それだって信じられない位なのに、
いきなりこんな事をされるなんて、本当に信じられなくて・・
でも、一番信じられないのはーーーー
俺が、そんな二人のこの行為で感じてしまっている事だった。
今までこんな経験をした事が無いから?
二人がすごく上手だから・・?
それとも・・俺が二人をそういう意味で好きだから・・・?
最初はササで、その次に柊君。どちらも嫌じゃなくて。
普通は、好きな人は一人だよな・・・。
俺は本当に『淫乱』なんじゃないか・・・。
昔の事が蘇って少し怖くなるけれど、時折優しくササに撫でられて、
柊君は俺の名前を何度も呼んでくれて。
二人が俺を現実に戻してくれた。
このまま身を委ねてしまおうかーーー
でも、こんな事・・・間違ってる・・よな・・?
ギッギシ・・・ギシっ・・・
平均より大きな男が三人、ベッドで絡み合う。
その度にスプリングが鳴る音と、俺の声が室内に響いている。
「んっあ、やめっ あ、あ・・ンッ・・」
無意識に溢れる俺の声は、頭の上から俺を覗き込むような形でキスをする柊君にかき消されたかと思うと、容赦なく俺のアソコを扱くササの手によってまた溢れ出て・・・・
「ん、んーっ、あっ・・・ダメ・・」
ササの手が離れたかと思うと、アソコをパクリと口に含まれてしまった。
唾液と俺のカウパーで滑りが良くなったアソコからグチュグチュと音がして、それは、柊君とのキスの水音と混じって俺の耳に届く。
次々に与えられる刺激に快感で朦朧としていると、ゆるゆると俺のアソコを舐めていたササが突然口をぐっと窄めて、強く扱いてきて・・・俺は、あっという間に達してしまった。
ビュッビュルッーー
「ンッ・・・アッ・・アーーッ ハッ・・ハァ・・」
快感と疲労で朦朧としていると、俺の穴をササの指が軽くノックしてきた。
「ッ!!!ササっ・・ソコ、汚いよ!!何、するの・・・・!?」
「佐々先輩・・伊藤先輩の初めて、先にするつもりですか・・・」
「ふん、俺と蛍斗の付き合いの長さを考えたら、当然だろ・・・。」
「えっ・・何!?俺のっ・・・初めてって・・・怖いよ・・二人とも何言ってるの!?」
「・・・伊藤先輩は、気持ち良くなってくれてるだけでいいですから、気にしないでください・・。」
「蛍斗・・俺が先で、いいよな?」
俺にそう問いかけるササは、眉を寄せて必死な表情で。
こんなササの顔今まで見たこと無くて・・・
「う、ん・・・」
「えっ!?待ってください伊藤先輩!俺ですよね!同じ課のよしみで!」
「お前、見苦しいぞ、その言い方・・なんか、ダセぇな。ふっ」
「佐々先輩ひどいです!」
「ハァー・・まあ、お前は見とけよ。」
グプッ・・・!
ササが、自分の中指をぺロリといやらしく舐める。
同じ男なのに、その色気のある動きに釘付けになってしまって・・・
そんな俺を見てニヤリと笑ったササは、既に精子でドロドロになっていた穴にその指を迷いなく挿入してきた。
ヌポッ・・・ヌクッ・・・・
ササの指が俺の中で蠢く。
クルリと回したかと思うと、奥まで進んでいって・・
異物感に身を捩ろうとすると、柊君に抑え込まれてしまった。
「ふっアッ!!!!」
「ハァ・・伊藤先輩、エロい・・・あの・・・俺の、舐めてください・・・」
俺の頬に柊君の勃起したモノがピタリと当てられる。
ササのも大きいけど・・・柊君のも大きい・・・
これを、舐める・・・?そう思うと、ゴクリと喉が鳴った。
俺を見下ろす柊君は、浅い息を吐いて欲情した眼をしていて・・・
頬に押し付けられたソレからは、むせかえるような雄の香りがした。
どうしたらいいのか戸惑って柊君の目を見つめると、眉を寄せて苦しそうな表情で。
「視覚的にヤバい・・・」
俺と目が合うと、柊君のアソコがビクンと揺れた。
その時、鈴口から、俺の口元にツーッと先走りが落ちてきて・・・
俺は、無意識にそれを舐め取ってしまった。
あ、俺・・何して・・・・!!!
そう思った次の瞬間・・・
「ッ・・・!伊藤、先輩・・・ッ それ、反則です・・・」
そう言って俺の唇に股間を押し付けて来ると、ゆるゆると腰を振り始めた。
柊君のアソコは、ぱんぱんに張り詰めていて、同じ男としてすごく苦しいのが伝わってきて・・・そっと口を開くと、柊君のモノがズルリと口内に侵入してきた。
歯を立てないように必死で咥えると、ジワリと柊君の味が口の中に広がった。
ジュッポッ チュポッ クチュ・・・・
俺の頬を撫でながら、眉間にシワを寄せて耐えるような表情で腰を動かす柊君。
「先輩、気持ちイイです・・・そう、そのまま・・舌動かして。
う、ハァ・・・・すげ、エロい・・・」
俺に・・・そんなに夢中になって・・・
男の人のモノを口に含むだなんて、普通だったら嫌悪感があるハズなのに、柊君が気持ちよさそうにしている姿を見ていると、もっと期待に答えたいと思ってしまった。
俺、本当におかしくなったのかもしれない・・・
いくら柊君が苦しそうだったからって、
男のアソコを咥えて、必死に舐めているなんて・・・・
グッ・・・・グッ・・・
「アッ・・ハッ・・!ササ、何して・・!!!!」
柊君との行為に夢中になっていると、
いつの間にかササの固く勃起したアソコが俺の穴にあてがわれていた。
チュプ・・ヌックッ・・・ヌッ ヌッ・・・
「俺の事忘れてねーか・・蛍斗・・
今、嫌でも俺を感じさせてやるから・・
覚悟しとけよ。」
ぐグググッ・・・・・・・
「ううっ、あっ!」
「先輩、舌、休まないでください・・ッ」
「う、ん・・・アッ・・ふ。。。ササぁ・・何っあぁぁっ・・・」
「蛍斗、ゆっくり息吐いて・・・」
「ん、は、ハー・・・」
ゆっくりと入り口で何度も出し入れされて、もどかしい気持ちになってしまう。
パチュパチュ グプッ グププっ・・・・
「蛍斗、全部入ったぞ・・・」
「ふ、あ・・・っ、」
「動くぞ・・」
パチュ、グチュ グチュ
ササが腰を動かす度に二人の間からいやらしい音が聞こえる。
最初は異物感があったのに、段々痺れるように気持ち良くなっていって・・
何も考えられなくなってしまいそうだった。
俺は、やっぱり淫乱・・・?なの・・・?
自分が怖い。幼馴染と後輩・・どっちも大切な人達なのに・・
「蛍斗、中、スゲーうねってる・・ ッう・・・ヤバい、かも・・・」
ササに穿たれて、ササのモノに突かれると、背筋にズクンと痺れるような快感が駆け上がる。
頭がおかしくなりそうな程気持ち良ち良くてーー
「あああッん!!!ササッ、これ、なんで、こんっな・・きもちい・・・」
「蛍斗、お前・・素質ッ、あるな・・・」
「俺もー限界です・・・伊藤先輩・・・出る・・ツ!」
ピュクッ ビュクッ・・ビュッ
俺の口内と顔に柊君の精が吐き出される。
そのむせかえるような香りとササから与えられる快感で、俺も達してしまった。
すごく・・気持ちいい・・・なんなの、これ・・・。
初めてこういう事をして、あまりにも気持ち良くて・・・・
「うっ・・すげぇ締め付け・・・・ッ」
少し遅れてビクンビクンと俺のお腹の中でササのモノが脈打って、じわりと暖かさが広がった。
ササが俺の中でー・・・・
「はっ・・・・あぁ・・・」
「蛍斗、やっと繋がれた・・・愛してる・・・。」
そう言ってササの手が俺の体を優しく撫でる。
その手が凄く心地よくて・・・
俺、どうして、こんな満たされた気持ちになるんだろう・・・。
そこで、俺の意識は途切れてしまったーーーーーー
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