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第4話
夢精?……夢精?……夢精?…………。
頭の中で声変わりしたてのような、かなちゃんのボイスがリピート再生される。
……かなちゃんから、『夢精』いただきました!!
なんか知らんが、こう、もっともっとエロい単語を言わせてみたい。
下衆な事を考えながら、そっとかなちゃんが掴む毛布へと、手の位置を移動させる。
「そりゃあるよ~男だからね」
「そっか……。良かった。俺病気になったのかと思った。したことなかったから」
「いやいや普通。健康な証拠だろ」
「そうなんだ」
それにしたって最近はそんなことないけどな。そもそも自己処理してれば、あまりこういう事態には……。
そこまで考えてハッとした。
かなちゃんってオナニーするの?
……。
ダメだ。かなちゃんがエロ本とかAVとか見ながら抜くところなんて想像出来ない。
ふわふわ、にこにこ、きゅるるん。
いずれもかなちゃんをイメージした擬態語だ。
そう、かなちゃんは清廉潔白なイメージしかない。
もしかして。だから余計にかなちゃんのこういう部分を知りたいのかもしれない。
「毛布取るね」
ぐっと毛布を握りしめると、かなちゃんはおずおずと毛布から手を離した。
俺はコクリと唾を飲み、ゆっくり毛布を剥ぎ取った。
その下で、膝頭を擦り合わせ、かなちゃんはもじもじしている。つんと嗅ぎ慣れた独特の匂いが漂うものの、自分のものの匂いより甘い気がした。
「かなちゃん、下脱ぎなよ。俺洗っといてやるよ。その間に支度しちゃえよ」
「え、いいよ。自分で……自分で洗う」
家を出ないといけない時間は差し迫ってきているわけで、ムラムラは収まらないけれどこのままでは本当に遅刻してしまう。
「そんなこと言ってる場合じゃねーの。こここんなに濡らしてさ」
俺はかなちゃんの膝頭に手を掛けてぱかっとその脚を左右に開いた。
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