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第19話
その声に身体がびくりと反応する。腰から背骨を通って頭の天辺まで、欲情という名のゾクゾクした感覚が突き抜ける。
エロいよ、かなちゃん。
何なの、その表情、その声、短パンの膨らみ。
「かなちゃん……ここ、どうしたの?」
かなちゃん、何で?何で勃ってんの?
まさか痛いのが感じるとか?
「わ、わかんないっ……、啓太触んないで……!」
「え、でも、こういう時はちゃんとヌいとかないとまたお漏らししちゃうよ?」
「ほんと……?」
かなちゃんは赤い顔で俺を見つめる。
純粋で綺麗で可愛いかなちゃん。俺みたいな最低な弟に丸め込まれ、可哀想に。
かなちゃん、ごめん、ごめんね。
悪いことしてる自覚はあるんだけど、止められないんだ。
「本当だよ。今誰もいないし、ここでする?」
「や、でも」
「また夢精とか面倒じゃない?朝からこっそり洗い物するとかさ。シーツなんてデカいし母さんに勘ぐられるかもよ」
「それは嫌だ」
「じゃあほら」
「ほらって?」
ほらって何だ、ほらって!かなちゃん戸惑ってんだろう!何言ってる、俺!!
「手伝ってあげるから、出して」
「でも……」
どう見てもかなちゃん嫌がってるの見え見えじゃないか!そうは思っても俺の口が勝手に動いて止められない。
「じゃあ一緒にする?それなら恥ずかしくないでしょ」
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