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第38話

「わかった。いいよ。……啓太も大変なんだもんな。協力するよ」 「かなちゃん……、いいの?」 「うん。はい、どうぞ」 かなちゃん……! 俺の胸はじんと感動し、共にあそこはかっちーんと勃起中だ。 かなちゃんはある意味男らしい。 今、目の前で、ぎゅっと目を瞑り、唇をほんの少し開いて舌を出してみせている。 とても潔い。 僅かに舌先がぷるぷるしているように見えるのは俺に怯えているからかもしれない。 それにしても、すごく美味しそうな赤い舌だ。 罪悪感という重石が俺の理性を押しつぶそうとするが、それ以上にちんこが痛い……! かなちゃん、ごめん! いただきますっっっ!!! ぎゅっとかなちゃんの身体を抱きすくめ、はむっと口を開けて一口で飲み込むみたいにかなちゃんの唇を奪った。 ちっちゃい口、可愛いいいいい! かなちゃんの舌を味わいたくて、強引に唇の隙間に自分の舌をねじ込んだ。 びっくりしているんだろう。かなちゃんの舌が慌てて引っ込められた。 そこを追いかけて捕まえて、逃げられないように絡めとる。 「ん、ふうっ、……んっ」 鼻から漏れるかなちゃんの声が最高にエロイ。 唾液が甘い。俺にとって最早聖水だ。これ飲んでおけば今日一日何も食べなくても生きていけそう。 口内の粘膜を舌であちこち擦って、舌を絡めて吸って、上顎の裏を擦ると、かなちゃんの身体がぴくんと俺の腕の中で弾けた。 感じてる?あ、これ好きなのかな? 確認したくて少し優しくソフトにそこを撫でる。 「んっ、んっ、んうっ」 腕の中のかなちゃんがもじもじしているのがわかって、薄っすらと目を開けて見た。 するとかなちゃんは赤い顔で目尻からは涙を滲ませ、自分の手を股間に挟んで腰をゆらゆらと揺すっていた。 え、えろっ!! 何、かなちゃんも勃起してたのか!? それならそうと言ってくれれば……。 あ、待てよ。 俺の推測だが、かなちゃんにキスは目を閉じるものとさっき教え込んだんだから、俺が見てると思わないで我慢出来ずに軽くシコっちゃってるのかも。 だとすると、俺が見ているとわかったら、かなちゃんショックを受けるかもしれない。 弟の我儘に付き合わされた挙句、感じてオナニーなんて、きっと黙っていたいに違いない。

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