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第70話
こんな場面で兄弟を想う気持ちが迫り出してくるなんて。
でも心配なんだから仕方ない。兄弟でもなんでも、好きだから心配なんだ。
「うん……」
かなちゃんが少しぎこちない様子で頷く。
見るとかなちゃんのちんこが若干萎えかけていた。
相当ナーバスな問題に触れてしまったみたいだった。
でも、ここで、俺がかなちゃんの自信を取り戻してあげるんだ!
例え無理でも、俺の手でいかせてあげたい。
「じゃあかなちゃん、そのズボン全部脱いで、取りあえずここに座ろうか」
俺は自分の膝の上を指差した。
かなちゃんが俺を見て目を細める。とろんとした眼差しだった。
萎えたかなちゃんのちんこが、少し元気を取り戻し、上を向こうとゆらんと揺れた。
もう……!
なんでこんなに、あれの揺れがやらしく見えるのだろう?
そりゃあ見た目にも俺のものとは別格だから、見たい、触りたいって思うのかもしれないけれど。
かといって、かなちゃん以外の男のものを見たってこんな気持ちにはならないだろう。
そう考えると、やはりかなちゃんは、俺にとって相当特別な存在なのだ。
かなちゃん、やっぱりめちゃくちゃ可愛い。
俺の言う通りにかなちゃんが動き出す。男にしては柔らかそうなお尻をこちらに見せつけながら、足元でたゆむチノパンと下着を脱ぎ捨てて、すらりとまっすぐな白い脚を剥き出しにした。
きれいな脚だ。……すね毛はどこにいったんだ。
「かなちゃん……きれいだね」
そんな言葉が思わず口をついて出た。
「そんな……きれいだなんて……。啓太変なの……」
赤くなって恥じらうかなちゃんは、最高にきれいで可愛くて。
きれいも、可愛いも。
まるで女の子を褒めているようで俺が言われたのならば胸中は複雑だが、俺としてはかなちゃんへ向けた最上級の敬意と親愛とラブを詰め込んだ言葉だった。
もちろんそんなかなちゃんを見て、俺の息子も爆発寸前で。
「俺もかなちゃん見ながら一緒にシていい?」
「っ、……ん」
一瞬息を呑んだかのようにはっとした表情を見せたかなちゃんは、その後表情を緩ませ、唇を半分開き、とろんとした顔で頷いた。
俺は返事など端から待つ気もなく、かなちゃんを凝視しながら穿いていたスウェットをずらし、立派にそそり立った浅黒いものを見せつけるように取り出して、握った手を緩く上下させる。
それを見せられたかなちゃんも、可愛い性器をやんわり握ってゆっくりと動かし始めた。
部屋の中はエロい空気が充満していて、この場面を誰かに見られでもしたら、例え血が繋がっていなくても、兄弟で一体何をしているのだと、異常じゃないかと勘ぐられても全然おかしくない状況だった。
しかし、俺もかなちゃんも、今、この時を逃したらいけないって。
そんな想いは一緒だったのだと思う。
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