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第71話

「かなちゃん、ここ。……おいで」 言うこときかずに始めようとするかなちゃんに、再度俺の腿を跨ぐよう促した。 かなちゃんのエッチな手を引いて、ベッドサイドへ腰かける俺の膝上に対面で跨がせる。 恥ずかしそうな顔で、下だけ剥き出しなんて、やらしくて可愛くて最高の眺め。 つん、とお互いの勃った先端がぶつかって、きゅんと切ない快感が駆け抜けた。 「ぁん……」 かなちゃんは魔性のエロ天使なのだろう。ほんの少しの接触でも、耐性がないというか堪え性がないというか、「あっ(ハート)」とエロ可愛い、小さな喘ぎを漏らす。 ほんと、男の萌ツボを刺激するのがうまい。 「声、可愛い」 「っ、お、男のくせに、気持ち悪い声だして……ごめん」 かなちゃんの両手が咄嗟に口元を覆い隠す。 もう……、なんでそんなに可愛いの! 今時女子高生だってそんな恥じらい方するような子はいないよ。 そんな仕草にもメロメロしちゃうくらいだ。かなちゃんの声が気持ち悪いだなんて、そんなこと思う筈ない。 むしろもっと聞かせてほしい。 かなちゃんの声は間違いなく明らか男の声だけど、透明感があって、清らかで。 そこに気持ち良さそうなエロスがミックスされたら、耳から精子が漏れちゃいそうだ。 「もっと聞かせて……声」 「けいた……」 「エッチなかなちゃんの声、最高にクるんだ。ここに」 ぎゅんと上を向いて硬くなった自分のものを握って再度かなちゃんに見せつける。 擦ってみせると、湿り気を帯びてヌチヌチとしたイヤらしい音がした。 「すご……はぁ、けいたの……おっきい」 かなちゃんは俺のちんこに興奮を隠しきれない様子だった。 「かなちゃん、俺のちんこ好きなの?」 はふっと息を吐いて、かなちゃんが俺の目の前で頷いた。 「全部、頭のてっぺんから爪の先まで……好きだよ、啓太」 「っ……」 全部。 そう言われた瞬間、びびっと体の中を電気が駆け抜けたみたいに震え、危うくイくところだった。 然り気無く主導権を握っているのは実はかなちゃんで、俺は容易く悩殺される。 俺の顔を首筋を、胸を、腹を、茂みを押しのけ天を仰ぐ熱の塊を、舐めるように上から下まで、ねっとりとした視線を這わせながら、かなちゃんはまた、自分の性器を扱き始めた。 「んっ、んっ、あッ、ぁっ……」 「気持ちい……?かなちゃん?」 「んっ……、きもち……っ」 「エッチなかなちゃん、最高に可愛い」 「んっ、あっ、あんっ」 縋るような眼差しがたまらなく愛おしい。 そんな目をして俺をオカズにオナニーするなんて、俺もかなちゃんも正気の沙汰とは思えない。 本当にこれは現実なのだろうか。 夢ならどうか覚めないで……。

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