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第2話

「流石No.1ホスト様。 そうやって女を誑かすんだ?」 「なんだ?嫉妬か?」 「何言ってんだアホ。」 いつも余裕な顔してこうやって誂う。 ふっと笑う彼の目は心を見透かしているかのようでドキリとしてしまう。 すると昴は莉羽の真正面に移動すると、莉羽の目の前に綺麗な顔がアップで映されたと思ったら唇にキスをしてきた。 いきなり過ぎて何が何だか分からずされるがままになっていた。 深く深く唇を貪りつくようにキスをし、すっと離れた彼の顔は余裕な顔で笑みを浮かべる。 「な、な、な、何……」 「何ってキスだが?」 「んなの分かってる。 俺はなんでキスなんかするんだって聞いてんだ!!」 何なんだこの人。 なんで人にキスしといてこんな余裕なんだ? 「俺を誂って楽しいか!?」 そう聞くと彼から笑みが消えた。 何か変なことを聞いただろうか? 「誂ってなんかいない。 俺はお前が好きだ。」 「……………………は?」 えっと………何? 今なんて言った? 好き? 好きって何だっけ? 何をもって好きと言うんだっけ? そもそもどう言った類いの好きなのだろうか? そんな混乱状態の莉羽に昴が口を開く。 「悪い…いきなり…… けど俺はお前がずっと好きだったんだ。 初めてお前がここに来て可愛い奴だと思った。」 初めてって言うと確か2年くらい前か? 莉羽は当時中二の頃ではないか? 「え、何?ショタコンだったのか?」 「違う!! 最初は弟のように思ってたがいつしかそれが恋に変わっていた。 けど、お前はオーナーの息子だ。 でももう高校生だろ?だからキスくらいはいいかと思って。」 「…………いいわけねぇじゃん!! 父さんに見つかったらアンタクビだぞ!!」 「だからお前が黙っていればいい。 じゃ、俺はそろそろ行く。 じゃあな。」 そう言ってこの部屋を出ていった。

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