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第4話
なにかとんでもない事を聞いた気がするのだが気のせいだろうか?
「俺、莉羽が好きなんだよ?
前からいいなぁ~って思ってたのに昴に先越されるし!!」
「え?」
やはり気のせいではなかった。
なんなんだろうか、モテ期?
どうせなら女子にモテたいのに…。
まぁ、モテなくはないが莉羽の容姿は中性的で性格に幼さがあるためか、女子の言う「ホント男子ってガキ…」と呆れられる部類に入るらしく敬遠されている。
なのに男にモテるってどういうことだ?
「莉羽も最近やたら色っぽくなるし!!」
「なってない。」
「ねぇ莉羽!!」
「はい?」
優里がぐっと顔を近づけてきたと思ったら何故か壁ドンされる。
綺麗で大きな目につい見惚れてしまい息を飲む。
「莉羽俺とエッチしよ!!」
「はい………?」
今何と言った?
エッチ……ってセックスのことだよな?
唐突な言葉に折角かっこいいなんて思っていたのにシラけてしまう。
「何言ってんの?」
「だって莉羽可愛いしメチャクチャに犯したい。
ダメ?」
「ダメだろ普通。」
そんなことを言われてはい、いいですよ~なんて言う馬鹿いるのだろうか?
いや、この店に来る客は願ったり叶ったりか。
「でも俺にキスされて嫌じゃなかったんでしょ?
抵抗しなかったし。」
「…………確かに!!」
嫌じゃなかった。
寧ろ気持ちいいと思ってしまった……
何簡単に絆されてんだと思うが、この人はホストだからこういう事は得意なのだろう。
だから無垢な莉羽は容易く堕ちてしまっているのだろうと思う。
「だから最初はデートだけでいい。
明日、莉羽は学校休みだし俺も休み!!
デートしてよ。」
「………じゃあデートだけ……」
「やった!!じゃあ明日ね。」
そう言って優里は仕事に戻っていった。
完全に手玉に取られてしまっている。
流石ホスト様だと莉羽は苦笑いした。
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