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第5話
どうしよう……二人にキスされて優里にはデートに誘われた。
でも何故か悪い気はしない。
マジで自分はホモなのかもと疑ってしまう。
と言うか二人ともゲイだったのか!?
ホストと言う職業柄、そちらの方に驚きだ。
まぁ取り合えず優里とデートくらいならいいかと呑気にそう考えていると今度は父がこの部屋に入ってきた。
「莉羽、お前もう帰れ。
大体高校生がこんなところに居るもんじゃない。」
「………分かった。」
「お前もうここに来るのは止めろ。
皆迷惑してる。」
迷惑って何処が?
さっき二人に好きだと言われキスされたのだか。
「まぁいい、兎に角早く帰れ。」
「分かったってうるさい………」
「莉羽!!」
あんまり怒鳴らないでほしい。
怒鳴る声は本当に嫌いだ……
「もう帰るじゃあな。」
「待て莉羽。」
「何?」
親父が莉羽の腕を掴んで引き留める。
口ごたえするのが気に入らないんだろう。
「お前はなんでそうも俺に反抗するかな。
全部お前の為に___」
「俺の為ね……
そう言うのいらない。」
父の顔も見ず手を振り払い店を出て帰宅した。
誰もいないリビングの電気を着ける。
テーブルには父が作った夕飯が置いてある。
うちは父子家庭だ。
だから毎日こうやって父が作った夕飯を一人で食べ一人で過ごしている。
父は夜の仕事をしてるため早朝はまだ寝ている。
だから朝食も作り置きで一人で食べたりしてるから会わない日もある。
だからこそあまり一緒にいないのに会うたび色々言われるのが本当に嫌だ。
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