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第8話
さて、莉羽は美人系だからあまり男らしい服装は似合わないと思うし高校生だから大人っぽすぎるのも嫌だ。
「お客様何かお探しですか?」
悩んでいると若い店員の女性が話しかけてきた。
「うん……この子にね似合うやつ探してるんだけど
この子は色白だから暗めのカーディガンとかいいかな……」
「でしたらこちらは如何でしょう?」
「あ~じゃあこれと……」
店員さんに自分のイメージする服装を伝え色々持って来てくれる。
その中から莉羽に似合いそうなのを選ぶ。
「う~んと……じゃあ莉羽、このカーディガンとこのインナーとデニムはこのジーパン持って
試着室へGO~!!」
「え~めんどくさっ。」
「いいじゃん、着てよ。
折角のデートだし。」
「……分かったよ。」
優里に促されて渋々試着室に行った。
なんて言うか莉羽はファッションに興味が無いらしい。
まぁそれもそれでこれから自分好みに変えればいいから楽しいのだが。
暫くして莉羽が着替えたと出てきた。
「着てみたけど……」
「いいね~」
やはり服のチョイスは間違ってない。
まぁ彼は何着ても似合うのだろうが。
「あら~とっても似合ってらっしゃいますよ~。」
店員さんが興奮するように莉羽を煽てるが当の本人はあまり気乗りしない。
「じゃ、これ全部買います。」
「えっ買うの?」
「勿論。
てかあの服はない!!」
莉羽は全部買って貰うことにあまりいい顔をしないが自分がこれがいいからと強引に納得させこのまま会計を済ませて店を出た。
「ありがとうございました。」
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