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第12話

奥まで入った所で一息つき優里が動き始めた。 「ぁ……ダ……メ……… 動か…ない……で……」 「ん?痛い?」 「痛く…ない…けど………」 痛く無いほどに十分解してもらったし、と言うかそうじゃなくて動かれたらすぐにでもイってしまいそうだ。 そんな莉羽の思いなどお構い無く優里は奥を突いてきた。 「あああぁぁ……」 ある一点に当たり身体がビクンと反応し3度目の絶頂に達した。 「莉羽のいいところに当たっちゃった?」 「何……?」 「前立腺。」 彼が何を言っているのかもう頭が回らずよく分かってない上に身体がビリビリする。 でも……… 「気持ち……いい………」 「え?」 「もっと………」 もっとほしい。 気持ちいい…… 媚薬の影響もあるのだろうがこんな快感は初めてでもっとこの快楽がほしいと思った。 「ゆう…り………もっと…頂戴?」 「ちょっ……え……?」 莉羽の上に乗る優里を今度は莉羽が押し倒した体勢になり自ら動く。 所謂騎乗位だ。 「ちょっ莉羽?」 こんな莉羽に戸惑った様子の優里だがもうそれどころではない。 「もっと、いっぱい………」 「ふふっ、変わりすぎ莉羽。 でも可愛い。 俺がもっと気持ちよくしてあげるから。」 そう言って再び上下逆転され激しく律動を始める。 それからどれくらい経っただろうか? 初めてとは思えないほどの濃厚な情事が終わりへとへとになった莉羽はスッと意識を失ってしまった。

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