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第15話

莉羽が何かを言ってる。 けど昴は構わず人気のない物置部屋へ連れてきた。 乱暴に引っ張って来てしまったが優里と莉羽の話に腹が立って気を使っている余裕はなかった。 莉羽を壁際に追いやって逃げられないように莉羽の横の壁に手をついた。 「な、なんだよ?」 「優里とヤったのか?」 「だからそれは優里が媚薬を……」 「けど良かったんだ? 優里とのセックスは。」 「……………っ」 自分が好きだと言ったのに他の男となんて 何を考えてるんだ? そしてそれを許せるほど自分も出来た人間じゃない。 「莉羽?」 「だって媚薬使われて、でも…… 気持ちよくて……… 大体俺………好きとか分かんない。 だから……どうすればいいのかよく分かんなくて、優里とデートくらいならいいと思ったしデートもセックスも楽しかったし………」 そう何だかちぐはぐな事を言いながら泣き出した。 というかデートもセックスも楽しかったって泣きたいのはこっちだ。 「…………はぁ」 何と言うか彼は良くも悪くも子供っぽい。 なんでダメなのかとかあまり考えてないらしい。 現に優里とヤった事も開き直ってる。 こいつ気付いて無いんだろうが多分………… だからこそこういった行動に出るのだろう。 きっとこいつも自分ではどうする事もできないんだろう……… そう思えば愛しさも込み上げる。 「もういい…… お前がどうしようがお前の勝手で俺が口出しすることじゃないな。 けどな、好きなやつが他のやつに手を出されて 黙ってるとか俺はそんなできた人間じゃないんでな。」 「な、に?」 「ん……はっ……ん………」 そして莉羽にキスをしその後首筋に噛み付いて痕を付けた。 「い……た……」 「お前が悪い。 お前は俺のものだ覚えておけ。」 「ん………」 本当ならこのまま最後までヤってやりたいが生憎これから仕事だ。 今日はこれで我慢してやる。

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