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第18話

「は?店長が父親って…… マジで?あの人いくつだよ? めっちゃ若くね?」 「うん俺は父さんが16の時の子供だから今32歳。」 「マジかよ…… てかてっきりまだ20代かと思った。」 年齢にもビックリだが随分若くして父親になったのも驚きだ。 それに現役の頃はずっとトップだった。 だからしょっちゅう女の人とデートしててあまり家に居なかったのを莉羽はよく覚えている。 「じゃ、まぁなんだ? 寂しいもの同士仲良くしようか?」 「寂しい? 俺って寂しいの?」 「え?寂しくないのか? 俺は寂しかったぜ。 母親はずっと仕事で一緒にいるときでも年下の妹にばっか構っててお前は違うのか?」 「………う~ん?」 確かに父が構ってくれた事は少ないかもしれない。 でもそれは仕事だから仕方ないと割り切るしかなかった。 「だからこんなとこに来るんじゃ無いのか? 寂しいから、人と関わりたくてここに来るんだろ?」 「そう……なのか?」 「それすら気付けて無いのか。」 「…………」 そうか、寂しいからここに来て昴達といるのか。 でもあまり自覚はない。 学校でも親友と呼べる人はいないが友達はいる。 でも放課後や休みに遊びに行く事はほとんどない。 どうも周りに合わせることが面倒で学校以外で会おうともあまり思わない。 だから我が儘言っても子供だからと許してくれるこの場所が居心地がいいのかもしれない。 「まぁいいや、寂しいなら俺がたまに相手してやるよ。 寂しいって思いは俺も共有してやれるしだからそんな顔すんなよ。」 「そんな顔…って?」 「辛そうな顔 それも分かんないのか……」 そう言われて両手で自分の顔を挟む。 でもどんな顔してたのか分からない。 すると龍は莉羽の頭を撫でた。 「?」 けど龍はそれ以上は何も言葉にすることはなかった。 逆にそれが心地よかったり………

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