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第34話

父、皇一は一真と付き合うことになったらしく一真もたまに家に来るようになった。 一真はとても優しく莉羽にも色々気をつかってくれたりする。 けどなんでだろう。 たまに酷く一真が怖くなる。 彼の心の中では自分はどう映っているのかと。 「莉羽君?どうかした?」 「いや……別に……」 なんでそう思ってしまうのか。 もしかしたらと同じに見えてしまうからかもしれない。 紅蓮の休憩室で一人悶々と悩んでいるとこの部屋のドアが開いた。 「あ、莉羽いたいた~」 「優里。」 すると優里は莉羽にギュッと抱きついてきた。 「ちょ、何してんの?」 「ん~エネルギー補給。 てかなんかあった?」 「なんで?」 「なんかちょっと元気無さそうだから。」 優里って結構鋭いよなと莉羽は何でもお見通しのようでたまに怖くなる。 「別になんもない。よ」 「そ、まぁいいけど。 明日は学校休みだろ? どうせなら家泊まりにおいでよ。」 「えっ?」 「いいでしょ?」 「う、うん………」 と言うことで父には友達の家に泊まると言って優里の仕事が終わるまで家に帰って待っててその後優里の車で家へと向かった。 「優里今日はなんで。」 「ねぇ莉羽、シャワー浴びてきなよ。 汗かいてるでしょ?」 「え、あ、うん。」 優里が着替えを用意しとくからと莉羽はお言葉に甘えてお風呂に入った。

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