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第39話

あれからちゃんと莉羽と話をし、一真と付き合うことで莉羽が苦しくなった時は別れると言うことで納得してくれた。 今まで男の子だしと放っておいたのを悔いた。 莉羽は奔放に見えて本当はとても繊細で寂しがり屋な癖にその自覚がないと気付かされる。 そこで皇一は親子二人たまには旅行にでも行くかと誘ったのだが。 「………いい。」 そう断られた。 「なんで?」 「ん~なんか二人でとかつまんねぇし。 どうせなら………」 ここで何故か間をおいたそして莉羽の口から出た言葉は。 「どうせなら紅蓮の人たちも一緒とかは?」 なんでここで紅蓮の連中が出てくるのか。 聞いても何となくとなんかはぐらかされてる気がしたが莉羽がそうしたいと言うのならその願いを叶えてやるのが親と言うものだ。 「分かった。 じゃあ社員旅行って感じで行くか?」 「行く!!」 と言うことで夏休み紅蓮の連中の中で行きたい奴等と行こうかと莉羽と話した。 「そう言うことだ。 行きたい奴は今月中に俺に言え。」 「ところで店長何処に行くんですか?」 「ああ、海だ。 近くのホテルに泊まる予定だ。 全部俺が持つから金の心配はいらねぇから。」 「うぉ~マジか!!」 この話をすると皆乗り気のようではしゃいでいる。 だがしかし!!ここはホストクラブ。 「言っとくが旅行中客を増やせ!! 兎に角紅蓮の宣伝しろよ。 一人10人のノルマだからな。」 そう言うとマジか…とさっきとは違う落胆の声がちらほら聞こえた。 当然だろう。 タダで旅行できると思ったら大間違いだ。 「あ~それと5位以下は誰かと同室だから。 まぁ頑張れ。」 皇一も全員の部屋を用意するのは流石に無理だ。 精々4位以内に入れるよう稼ぐように、そして客が増えれば儲けもので一石二鳥だ。

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