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第40話
「キタキタキター‼
ッシャーっ泳ぐぜ!!」
砂浜に到着するや否や優里がはしゃぎ出す。
「煩いぞ優里。
耳元で叫ぶな。」
昴が迷惑そうに鉄拳を加えた。
今回莉羽は父と二人で行こうと話してたけど正直父と二人で行っても退屈そうだと思った。
だって、遊び相手にはなってくれないだろうし、だったら昴と優里と龍とで行きたいなぁと思うも、そんなこと言ってなんか勘繰られでもしたら面倒だったから紅蓮の皆となんて言った。
「さ~て遊びますか~。」
「待てその前に聞け。」
早速海に入ろうと軽くストレッチをする優里に父がまだ待てと止める。
「いいかお前ら!!タダで帰れるなんて思うなよ?
ウチの客を増やして帰れ。
兎に角女引っ掛けろよ!!」
「ウッス!!」
「じゃ、解散。」
と言うことで水着姿になって海へと駆け出して行こうとしたその時。
「ちょっと待った。」
「何?」
優里と昴が莉羽を引き留める。
「お前日焼け止めは塗ったのか?」
「え、そんなもん持ってきてねぇし。」
「大丈夫!!俺が持ってきたから。」
優里がどうよと言わんばかりに日焼け止めを出してきた。
「別にいいよ。」
「ダメだって!!莉羽の真っ白な肌を焼くなんて言語道断だって!!ってことでそこに寝そべって!!俺が塗ってあげ――ぐひゃ!!」
「優里、お前何してんだ?」
「お前が何しやがる!!」
昴が優里に思いっきり蹴りを入れる。
「優里は黙ってろ日焼け止めは俺が塗る。」
「二人共何どさくさに紛れてセクハラしようとしてんですか!?」
冷静に龍が二人の間に入る。
と言うか………
「日焼け止めくらい自分で塗るし!!」
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