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第42話

「うわっ!!」 優里が初のサーフィンに挑戦するもあっけなく撃沈しひっくり返ってしまう。 「ぷはっ!!ムズい…… でも面白いな~もっかい!!」 優里が臆することなく何度も挑戦する横で莉羽は未だサーフボードから体を起こせないでいた。 「莉羽そんなベッタリ引っ付いてないで立ってみろ。」 龍と昴が俺に教えてくれようとするも怖くて手を離すことも出来ない。 「ムリムリムリムリムリ!! 落ちる!!落ちたらどうすんだよ!! 俺泳げないのに。」 「大丈夫だってここ浅瀬。」 「嫌だ!!浅瀬ったって胸辺りまである!!」 「「……………」」 カナヅチの莉羽にはどうも無理そうなのでサーフィンは断念し砂浜で3人を見てることにした。 同じくサーフィン初めての優里はコツを掴んだのかそれなりに乗れている。 心底暇だ。 しかたがないから一人浜辺で砂山を作る。 高校生が一人砂遊びは相当寂しい。 それから暫くして3人が莉羽の元へやって来た。 「莉羽な~に一人でやってんの?」 「見れば分かんじゃん。」 結構大きな山を作って穴を開けた。 人一人潜れそうなくらいに。 「莉羽………お前、寂しすぎだろ!!」 「じゃあ一緒に砂遊び参加してよ。」 「え~………」 そんな中数人の女性が寄ってきた。 「あの~よかったら私達と遊びません?」 皆綺麗な女性だが派手な感じで確実に3人を狙っているようだった。 「すみません。 このあとちょっと予定があって……」 「そう……残念……」 「でも、折角会えたのにお別れは寂しいしまた今度ゆっくり話したいからよかったらここ来てくれません?」 そう言って昴は名刺を渡す。 それにつられるように優里と龍も名刺を渡した。 「ホストクラブ?ホストなんだ?」 「ああ、一応。」 「分かった行くわ!!」 「ありがとう!!」 流石人気のホスト様は凄いな。

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