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第44話
父と一真が何処で何をしているかなんて考えもせず莉羽は昴と優里、龍で海を楽しんでいた。
仰向けになって3人に顔意外を砂に埋められ好き勝手されてるそんな莉羽の所に父が戻ってきた。
「……何してんだ?」
「何って……あいつらに聞いてよ。」
そう言うと父が3人の方に目をやる。
「あ~莉羽に胸あったらこんな感じかな~と
砂で作って見た感じ?」
優里がヘラヘラと楽しそうに答える。
「……ああ…そう……」
そしてそれを冷めた目で見つめる父。
きっといい年して馬鹿なことをやっているとか
思っているのだろう。
「まぁいい、それよりそろそろ夕飯の時間だ。
ホテルに行くぞ。」
「もうそんな時間?」
楽しい時間はあっという間に過ぎ一行は夕飯を食べにホテルにあるレストランにやって来た。
そこにウェイターが美味しそうな海鮮料理を運んできて早速手を付ける。
「美味い!!」
「ね、ね、莉羽
あ~んして……あ~って、ああっ!!」
優里が莉羽にあ~んさせようと箸を口許に持ってくるも昴が横からぱくりと攫っていった。
「ちょっと!!何すんのさ!!」
「お前こそ何をしてるんだ変態。」
「ひどっ!!」
このバカ達が騒いでいる間莉羽は構わず料理を堪能し腹一杯食べた所で部屋へ戻ることとなった。
「………俺父さんと一緒の部屋なの?」
「当然だろう。
他に誰と泊まる気だ?」
分かってるけど……
なんか伸び伸び出来ないし楽しくない。
第一何もできない。
「あ、そうだ!!
一真さん一人部屋でしょ?変わってよ。」
「え?」
「一真さん父さんと一緒がいいっしょ?」
「え~っと……」
「ダメだ。
お前は何考えてんだ!?」
「え~………」
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