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第45話

部屋にいてもすることがない。 こう言うとき昴たちと遊びたいと思うも父は人の部屋に行くのは迷惑だから止めなさいと言う。 そして父は父で持参のパソコンと睨めっこだ。 「………ヒマ。」 仕方なくスマホを取りだしゲームを開始する。 だがすぐに飽きてしまいベッドに仰向けになり スマホを隣に放り出す。 「なぁ、ヒマだからそこら辺散歩してきていい?」 「ん?ああ、まぁ人の部屋に行って迷惑かけないならな。 あと、あんま遅くなるなよ。」 「やった!」 莉羽は部屋を出て外に出掛けた。 他の部屋に行くことは駄目だと言われたから浜辺近くを散歩していた。 「莉羽!!」 「!?」 すると後ろから莉羽を呼ぶ声がして後ろを振り返ると龍がこちらに小走りでやって来るのが目に写る。 「龍!!なんでいるの?」 「そりゃ俺のセリフだ。 お前一人か?危ないだろ!!誰かに襲われでもしたらどうする?」 「襲われるって言っても俺財布持ってきてないし大丈夫だって。」 「いや、そっちじゃなくて…… まぁいいや。」 「……? ところで龍はなんでここにいるの?」 「俺、他の奴らと同室だからさ、落ち着かねぇんだよ。」 「そうなんだ。」 龍は新人ながらも人気は少しずつ増えてきて今回6位まで上がっていた。 そして莉羽は龍と砂浜を歩き夜の海の景色を楽しんだ。 夜風は涼しくて気持ちがいい。 一緒に歩いていると龍がそっと手を繋いできた。 「龍?」 「………」 急に手を繋いできたから驚いて龍の顔を見るも真っ直ぐ前をみて何も言わない。 だから莉羽も前をみて龍の手をぎゅっと握った。 誰もいないし暗いから見られることは無さそうだがドキドキする。 心臓が凄くうるさく龍に聞こえるのではと思うほどだ。 そして木が生い茂る場所へと行ったとき龍が莉羽の方を向きキスをする。 「好きだ莉羽。」

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