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第104話 涙水流溢零悲嬉哀をつかわずに
初めてはきっと肺で呼吸をした瞬間。
お兄ちゃんなんだからって叱られた時には悔しくて押し入れに籠もった。
初めての失恋の時は親友の肩を借りた。
あれから10年、その親友は今も僕の隣にいて、両手で顔を覆ってる。
僕からの指輪が薬指に光ってる。
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#涙水流溢零悲嬉哀をつかわずに涙を表現する
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