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第131話 僕らは臆病だった
僕らは臆病だった。ただ随分長いこと、それに気付かぬふりをしていた。
時に僕は君の兄のように、時に君は僕の父のように振る舞いながらも、ひたすらに互いが互いの一番の盟友であろうとした。それを踏み越えてゆく術を僕らは知らなかった。
だから、かくなる執着と情欲が己の内に燻っていることに気付いたら最後、慄き、戸惑うほかないのだ。
「結婚するのか? その見合相手と」
「ああ、そのつもりだ。だが、君がするなと言うのならやめてもいい」
「俺は止めやしない。でも、おまえはするなと言ってほしいのだろう?」
強がりを言いながら釣書を放り投げる、そんな君がただ愛しかった。
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古池十和さんには「僕らは臆病だった」で始まり、「そんな君がただ愛しかった」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば2ツイート(280字)以内でお願いします。
#書き出しと終わり #shindanmaker
https://shindanmaker.com/801664
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