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第134話 僕らの海辺
幸せが逃げて行く気がした。君がため息をつくたびに。
ここは僕らの海辺。小さい頃から何かと言えばここに来て、二人でああだこうだと語り合い笑い合い、ケンカをしたって海を見ていれば自然と仲直りできた。
ため息の原因は最近できた彼女。君が彼女を想うほど彼女は君のことを想ってはくれないのだと、君は言う。
ひとしきり僕に愚痴り、最後には「でもなあ、好きだから仕方ないよなあ」とため息をついた君に、僕が「幸せが逃げちゃうよ」と言うと、苦笑いして頷いた。そうして「それもそうだな。あーあ、いつか俺に夢中にさせてやるからなっ」と空威張りして彼女の元に戻っていく君。
僕の想いは誰にも愚痴れない。ため息もつかない。心の内で「好きだから仕方ない」の言葉にだけ共感して、「おう、せいぜい頑張れ」と笑って背中を押してやるだけだ。
「いつか僕に夢中にさせてやる」、その想いは海に沈めた。
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古池十和さんには「幸せが逃げて行く気がした」で始まり、「その想いは海に沈めた」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以内でお願いします。
#書き出しと終わり #shindanmaker
https://shindanmaker.com/801664
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