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第129話

ん…… 「……おい、佳川」 「…」 「いつまで寝てんだよ。夕食…置いていくぞ 」 「…んー………ん?」 !! あ!!ハッと目が覚め飛び起きた! 目の前には愛しの横溝先輩の姿…寝ぼけた頭で一生懸命考え、ここが先輩の部屋だということを直ぐに理解する。 窓の外は暗く日が暮れていた… 「……俺…もしかして、マジ寝してました?」 「……してた。いびきが煩くて仕方がない」 「え!うそ!マジですか!」 「…いびきは嘘。でも…良く寝てた…ほら、行くぞ」 横溝先輩に急かされるように食堂は行き適当に夕食を済ませた。 もうほとんどの生徒が夕食を済ませたようで、食堂内は静かなものだ。 お腹を満たしてから部屋に戻ると、横溝先輩はさっさとまた机に向かってしまった。 これと言って話題がある訳でもなく…って言うか話しかけても先輩…何かそっけないしなぁ… 「せんぱーい、つまんないよー」 「風呂」 「……一緒に入ります?」 「…は、はいるかぁっ!」 「はーい、ですよねー頑張って…頑張って入ってきまーす」 若干先輩の声が上擦っていたような気がするけど、やることもないのでそのまま素直に風呂にはいった。 シャンプーも手伝ってくれる気配がなくて…とっても寂しい…やっぱり先輩の部屋に来たの迷惑だったかな? や、やっぱり寝てるとき、いびきかいてて煩かったとか… 何日お世話になるかわからないけど、今夜止まったら自分の部屋に戻ろう…そう思った。 …個室のお風呂はかなり魅力的だけどねー。 「せんぱーい、お風呂出ましたー!すみません…ちょっと傷口見てもらってもいいですか?ふやけたかもー」 一応怒られないよう言われたラインから向こう側の部屋に入らないように先輩に呼び掛けた。 ハッとした表情になった横溝先輩は直ぐに駆け寄ってくれて、頭部の傷口を確認してくれたんだけど、 「…横溝先輩…顔赤くないですか?」 「え」 「熱とか…風邪ひいたとか!」 少し赤くなった横溝先輩の顔は熱っぽい…咄嗟に先輩の額に手を当ててみた… 「…な、やめろっって!」 ! しかしパンっとその手を払いのけられてしまう。 「……熱…ちょっとだけ高いかなぁ…先輩…?なんか…大丈夫ですか?」 「あ!わ、…わるい…いきなりだったから驚いてしまった…ごめん…」 「いや…気にしてないんで、それはいいんですけど…」

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