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第7話
…
…
あれからダッシュで寮の自室まで戻り勢いよく鍵をかけた。
もうっ授業とかどうでもいい…!!!
な、
な、
僕は何を…
何された…!!???
????
ゴシゴシと唇を擦り何度も擦った。
裸眼だったし驚きでどんな奴だったかさっぱり思い出せない。
思い出せるのは温かい体温と…唇と…舌の感触…
…
かぁああぁああ…
だーーーーーーーーっ!!!!
身体が震えるくらいムカついてきた!
な、何してくれてんだあいつっ!!
誰かと間違えられた?だよな、あの感じは…だよな!!!
あぁあ…ショック…最悪なんだけど…この学校やめたい…
撃沈…
…
そして…何よりも最悪なのは…
あそこに…ベランダに眼鏡をそのままにして来てしまったことだ…
恐らく…気がつく。窓が開いていたから閉めるときに気がつくはずだぁ…
…
あー…どうしよう…
部屋の机の引き出しから以前の眼鏡を引っ張り出してかける。
学校行きたくないけれど仕方がない…
明日拾得物がないか聞いてみよう…
制服のまま冷たいフローリングにふにゃりと横になり、ネクタイを緩めそのままふて寝をした。
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