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第12話

ある日、担任の森先生からプリントを渡された。 「え”」 「はは、なんて声出してるんだ三階。これ担当のプリントだからよく読んでおいて」 「委員会…ですか」 「委員会事態はすでに活動を始めているけど、三階君は事情があって少し遅れたからねー。各委員会につきクラス2名。君は風紀委員に決まってるんだよ」 「風紀委員…」 学級内の風紀を正す役割が風紀委員。 …節度や慎みのある行動をとるように呼びかける担当が風紀委員だ。 … 僕は確実に適任者ではない…ちょっと待て。 むしろ目をつけられる要注意人物の方だと胸を張って言えるっ! それで別に委員会に変えてもらえるなら喜んで意見するけど、すでに決定しており各委員会活動を始めているので何も言うことができない。 この学校やめたい…そう思った。 「今日この後、委員会あるから参加するようにね。もう一人は横溝だから後は横溝に聞いて」 「…はい」 ショックで身体がふらふら揺れる。マジか…よりによって風紀とは… 僕の風紀は乱れている… 持病だと言って休もうか急用ができたと言ってサボろうか… … 自分の机の前で突っ立って椅子に腰掛けずにそのプリントを眺めた… … ペラペラとめくっていくたびに現実逃避が現実化していく。 「あの…三階」 「……」 「三階!」 「え!」 ハッとして顔を上げると目の前に横溝が立っていた。

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