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第26話

… 下着も履きジャージに着替えてやっと落ち着いた。 下着…ばっちり香乃先輩に洗ってもらってしまった。 はぁ…疲れたーついため息が出てしまう。 脱衣場の鏡に映る自分をふと見ると、頭がとんでもないことになっていて慌てて整える。 わ!なんだこれ! …めちゃくちゃぼさぼさだった!!恥ずかしい! 眼鏡をかけ直し再びリビングへ。 「バスローブ、有難うございました」 「いいえ」 とぼとぼ横溝の隣に座り横溝の身体をぎゅっと優しく抱きしめた。 … 「三階…」 「もう、細田のいう事聞くなよ。会うなよ絶対」 「…でも誰かがまた俺と同じ被害を受けるかもしれない。俺の前にもいたみたいなんだ被害にあってるやつ…あいつ親の力使ってもみ消してるみたいだし下手に逆らうとここの学校に通えなくなりそうで…ごめん…」 … 細田… 「…そうなの?」 「うち、親が医者なんだけど…勤めてる大学病院の上司が細田んちの親父なんだ」 あー…そういう事か… 本当そういう奴ってクソだなぁと思う。 … だから金持ちは嫌なんだ… って勿論僕もそうなんだけど…自分の力じゃなくて親と家の力で生きてる。 都合のいいように…ある程度のワガママが金と権力で通ってしまう。そのおかげで勘違いし放題だ。 僕が生きているせいで誰かが傷ついているんだろうなぁって何回思ったことだろう。 … って… それはまぁ置いといて! 目の前にいる横溝を細田から解放してやりたい。 その気持ちに変わりはない。

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