30 / 142
第30話 約束
細田
それから1週間程経過し…
俺はソワソワしていた。
…
隣のクラスの三階は今日も可愛らしくクラスメイトと仲良さげに話をしている。
ああ…あんなにあんなに仲良くして…
…
ダメだなぁ…いけない子だ。
俺がいるのに…そんな笑顔を振り撒いたら駄目だよ…俺…
俺がここにいるんだから俺に微笑んで…
「三階…」
「え、何?」
俺が近づくと一緒にいた奴等は蜘蛛の子散らしたようにそそくさと逃げていく。
三階は今日も綺麗な肌をしている。
可愛い…可愛い…
可愛い…可愛い…
ここ最近は毎日三階をおかずにオナニーをするのが日課になっていた。
この可愛い身体を犯すのがたまらなく興奮するのだ。細い腰を両手で押さえ思い切り突いてやると妖艶に身体をくねらせ乱れるに違いない。嫌だと泣きながら拒む姿そう言いながらも勃起した陰茎は涎を垂らしながら刺激を求め震える姿を想像するとどうにも欲求を抑えることができなくなってしまう。それを根本から縛り付け射精できないようにしてさらにあんあん泣かしてやりたい。
実際今俺の陰茎は勃起していた。
はぁ…
「今日…例のモノ渡したいんだけど…」
「…本当?嘘つかない?」
「俺とお前の仲だろ?嘘はつかないよ」
「……」
そんな警戒するような瞳で俺を見るなって…ゾクゾクするから…
「放課後…武道館でな…言っとくけど誰にも内緒だぞ。じゃないと渡せない約束だ」
「わかった!絶対約束だよ?」
「約束は守るよ」
そう言うと三階は頷いて教室に戻っていった。
あはは…約束だよだって!本当素直なんだな…疑うことを知らないのか…
…
あぁ…
大丈夫このお馬鹿なお坊ちゃんならまた撮った画像で脅せる。
親にバレたくないだろうし、お友達の画像も餌にすればズルズルといい関係になってくれそうだ。
ちょっと味見がしたいだけ…
我慢できねぇ…
*******
放課後部活も終えた武道館は静まり返り、一時間ほどの前に賑わっていた活気は闇に飲み込まれようとしていた。
ひっそりとした武道館脇に佇む一つの影。
三階だ。
大分警戒しながら来たけど、周囲に人影はなく気になっていた先輩も既に寮に戻っているのを確認していた。
三階はこの僕には手を出すわけがない。そう言う自信があるのか、無茶な正義感が働いているのか本当に一人で来たようだ。
ウケるなぁ。
可愛いなぁ。
もしかしたら俺に好意があってイケナイ期待をしているのかも知れない。組み敷いて身体の関係をもったら案外離れられなくなるくらい溺れさせることも可能だ。
あはは…そうなったら面白い。
俺の気配に気がつき、はっと顔をあげこちらを見つめる。
「…」
「偉いなちゃんと一人で来たのか」
「…約束だから。約束の…頂戴」
ともだちにシェアしよう!