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第31話 倉庫

細田 「…ほら。これだろ」 三階に一つのUSBメモリーを渡す。 勿論中身は何も入っていないし、データはここにはない。 目的のモノをゲットできたせいか、少しホッとした表情の三階はUSBメモリーをスラックスのポケットにしまった。 「…もう横溝に乱暴なことしないでよ。…なんであんな酷いことするんだよ…」 「あいつのことが好きだからに決まってるじゃん。あんまり素直じゃないからちょっと自覚してもらいたくてさ…でも大丈夫だよ。こうなった今は関係どころじゃなくなったし?もう何もしないって約束するさ」 「…そう…そうか。よかったぁ……じゃ、僕これで…かえ…」 「って帰って欲しくないなぁ…三階…」 背中を向け帰ろうとする三階の細い腕をすかさず掴んだ。 「え」 「なあ、お前さ…俺と付き合わね?ちょっと遊ぼうぜ…」 「…遊ぼうって…あの…」 「そう、鬼ごっこじゃないぞ。もっと面白くて気持ちイイことだよ…俺うまいよ」 「…わ、悪いけど…そういうの僕無理だから。離して…やめて…わかってるだろ?あ!何っ!?」 隠れていた舎弟が手際よく現れ三階の後ろに回り両腕を押さえつけた。 いつもはもう一人いるけれどそいつは高熱で寝込んでいてさすがに誘えない。 まぁ、力のない三階を押さえつけ拘束するくらい俺一人でも十分なんだけど… 「ちょっとやめてっ!何すんだよ!細田ぁっ!」 「そんな…そんな可愛い声で俺の名前呼ぶなよ。興奮するだろ…おいこっちだ」 武道館の倉庫に暴れる三階を運び、隠しておいたガムテープで口に貼り付け手足をグルグルと撒いていく。 暴れる三階は小さな身体を強張らせ大きな瞳いっぱいに涙を浮かべていた。 予備の畳の上に転がすと、恐怖で肩を震わせお願い助けてと顔を左右に振って嫌々をする。 は… その目…ヤバいぃ…ヤバいなぁ… 「本当に素直じゃないところが可愛いなぁ…千歳は本当に可愛い……」 「…」 「千歳のさ、綺麗な身体…見せてよ?あんまり動くと怪我しちゃうから…駄目だよ?傷になったら困るだろう?ははは…細いなぁ…千歳の身体は…ちゃんと食べないと…あ、ここ…はぁ…ふふふ…乳首かな?はぁ…み、見てもいい?」 覆いかぶさりシャツの上から三階の上半身を撫でまわす。 薄い胸板を撫でまわすと小さな突起が二つ…シャツの上からの刺激に反応したのかぷくりと指先に触れた。 ブルブルと三階の身体が震え、大きな瞳からボロボロと涙が零れている。 ゴクリと喉がなった。 「っ!!!」 た、たまらないっ!! もう我慢の限界で獣のように三階のワイシャツを引きちぎった。

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