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第43話

粉川 「あ、あん…」 「はぁ…はぁ…」 「先輩…そこイイです…」 「ここ?」 「ああ!…っ!はぁん…」 先輩に覆いかぶさられ乳首をチロチロと舐められると身体がビクビクと反応する。 こっそりと誰もいない視聴覚室で二人セックスをするのだ。 両脚を持ち上げられてベロリと後ろの密部を舐められればたまらなく気持ちが高揚する。 …あぁ…もっとして… 「はぁ…はぁ…もう挿れてもいいかな?」 「うん…いいよぉ…突っ込んでぇ」 しおらしくぶりっこしながら相手を煽る。 早く挿れてもうぐちゃぐちゃにして欲しい。 自分の乳首を指で触りながら妖艶に身体をくねらせる。 「…凄い色っぽいね…本当秋ちゃんってエロんだな」 「へへへ…先輩…好きぃ…あ!」 メリメリと侵入してくる硬いものに心がときめく。 やだ…おっきい… 「うわ!…凄い気持ちが…イイ…」 「あん!ああ!イヤもっと奥に…挿れてぇ!」 欲望のままに突かれてそれをそのまま受け止めるとざわざわと快楽の波が押し寄せてくる。 あ、こんなこと駄目ぇ。でももっと突いて! …成谷先輩…あああぁ… 「は!駄目俺イっちゃう…!秋ちゃん…!」 「あ!あああん…っ!」 ビクビクと震える身体からびゅるりと精液が飛び出て腹を汚す。 …はぁ…もう…気持ちよかった… これが、これが本当に成谷先輩とだったら最高だったのに… …そう思いながら目の前の人物をちらりと見つめた。 「は、は、秋ちゃんイっちゃったね…可愛い」 「…」 息も絶え絶えになりながらも自分を抱きしめる先輩は成谷先輩ではない。 この間告られた3年の先輩だった。 「こういうのって成谷から教えてもらったの?」 「え、ああ…そうかな」 …俺が成谷先輩と付き合ってるのは誰もが知っていることだ。 大っぴらにイチャイチャする姿を見せている。 …でも実際は付き合ってるというのは俺が一方的に言っているだけで、成谷先輩からそんなことを言われたことはなかった。 ちょっと数回ヤっただけ…優しかったし気持ちよかったけど…キスもされたけど… 恋人同士とかではなかった… でもセックスしたし… 「俺、2番目でも全然いいから。秋ちゃんのこと好きだよ」 「…」 好き…とかそんなの言われたことないし… 今も成谷先輩に抱かれていると思いながらセックスをしていた。 ヤダ…気持ちよかった… 優しい笑顔で微笑んでくれて相手もしてくれるけれど、最近は…ご無沙汰だ。 …そもそも今まで成谷先輩から誘ってくれたことがない…でも声をかければ相手はしてくれて甘くて優しい。 …考え始めたら寂しくなる一方だけどめげない!! だって! 俺自慢じゃないけど美少年なんだもの! この容姿でなんでもモノにしてきた! だってあの成谷だよ! 超大企業の息子なんだよ!もう…最高じゃない!! それにあの甘いマスクにモデルみたいな容姿! 一目惚れして入学して速攻アタックしたもんね! 優しくて包容力あって何でも許してくれる… 本当に好き過ぎる…… …ちょっと冷たくされてもめげないんだからっ! …… でも…最近特に雲行きが怪しい… そうあいつ…三階が来てからだ。

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