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第92話 R18

    「はぁ…あぁ……やだ…」 ぞくぞくとあわ立ってくるこの感覚に思い切り戸惑う… 何… 「あ!」 「どうしたの…三階」 「…はぅ…ん…ン」 「…」 絶対わざとやってる……! 挿入されている先輩の指が増え、内側のある箇所を刺激するとびりびりと身体に電気が走るようだ。 くちゃくちゃと卑猥な水音… あ… 駄目そこは駄目なとこだ… ああ… …変になる…よぉ… 「や…駄目…あ…ぁぁぁ…」 「…」 「せんぱ…っ!あ…!…ン」 「…なんか…色っぽいな…おかしくなりそう…」 おかしくなるのは僕の方!! 「凄い……駄目挿れたい……」 身体から力が抜けてしまいそうなその時、指が引き抜かれてホッとしたのもつかの間、先ほどの指とは全然違うものが侵入してくる! 硬くて熱い…! めりめりと挿入されるそれに、身体が強張り無意識に身体が侵入を拒む。 「ああ……!!!……っ!」 「……三階…息吐いて…キツ…」 「嫌………あぁ…は…は…」 視界が…白くくらくらと揺れる…これ…先輩のが入ってる…? 自分の中に先輩の陰茎が挿入されていてお腹の内臓が…上からでそうなこの感じ… 「は…まだ全部入ってないけど……三階ごめんな」 「え」 「お前の中ヤバい…できるだけ加減する…」 そのままベッドにうつ伏せにされ、後ろから先輩が覆いかぶさった。 ゆるゆると腰が動き始めるとそれに合わせて身体が揺れはじめる。 「や!…っ!あぁ…!っん!」 「…っ!…三階…!」 先輩の律動に自分の身体が壊されてしまいそうになり、中を突かれるたびに「好きだ」と囁かれたら…心が溶けていってしまいそうになる。 …質量に驚き痛かったはずなのに、それも麻痺して気がつけば自分の陰茎も大きく先からとろとろ蜜を零していた。 恥ずかしいとか…いやらしいとか…そんなことがどうでもいい小さなことに思える… それくらい心は成谷先輩でいっぱいだった。 「ん…っ!好き…大好き…」 腰を抑えられ甘い衝撃に酔いしれ、気がつけば何故か泣いていて…自分が自分でないような感覚… 怖い…乱れてる自分がいる… でも求めらることがこんなにも嬉しいなんて… 「加減…しなくていいから…もっと…あ…あ…あぁ…っ!して…っ」 「…っ!馬鹿っ!!」 頭の中が白んで何も考えられなくなる… 成谷先輩が何か言っていた気がしたし、お腹の中があったかくなった気がしたこと… … 覚えているのはそれくらい… そのまま僕の意識はぷっつりと途切れてしまい。 気がついたら夜だった。 何故か僕は足をひねったらしく…なんだか反省してる?成谷先輩に湿布を貼ってもらった。 それから先輩に夕食を作ってもらい、一緒に食べ…その後またセックスをした。 「…いいの?」 「いいです」 「俺また暴走しちゃうかもしれないよ?三階が可愛くて」 「…いいです。先輩と…繋がってるとき凄く幸せだったから」 「」 「…駄目…ですか?」 「そんなこと言って…知らないぞ」 … 成谷先輩の好きなところは沢山ある。 先輩の花咲くような甘い笑顔に皆が惹き付けられ誰もが恋をしてしまう。 でも、成谷先輩の本当の笑顔は… 少し困った顔になるんだ。 …それがちょっと可愛くて甘えさせてあげたくなる。 でも、これは僕だけの秘密だ。これからもっと秘密が見つかるはず。 それから僕たちは、次の日学校をサボり… ずっとベッドの上で二人過ごした。

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