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第119話

? どうしたんだろう? 三階先輩を見ると、手を口元に添えながら必死に何かに耐えている様子。 瞳がウルウルしていて… 「ぷ、はははははは!!」 !!! わ!笑った!!しかも爆笑!? 笑いながら隣の成谷先輩の腕に抱き着き、眼鏡をかけているのに顔を押し付けて苦しそうに笑っていた。 抱き着かれた成谷先輩も、俺の隣に座っている横溝先輩も三階先輩の爆笑ぶりに驚いているようだった。 細い肩を震わせながら笑う三階先輩に、驚きながらも抱きしめて背中をさする成谷先輩。 その様子で二人がとても仲が良いということが伺える。 「ごめ、ごめん…つい可笑しくて…はは…お腹痛い」 「笑い過ぎだ…大丈夫か?」 「うん、平気。本当、佳川くんって噂通り可愛い子だなって思って。幸も随分仲良くなったみたいだし?」 「…千歳ー」 「ちょっと妬いちゃったけど、それよりも佳川くんが面白くって…はは」 ?? 良く分からないけど、三階先輩は俺の何かが面白くてツボだったのかな? 可愛いって言われたけど、可愛いっていうのは三階先輩みたいな人のことを言うんだと思う。 三階先輩は笑い過ぎて涙目になっていた。 そして隣の成谷先輩にコソっと何か話してまたフフっと笑い…その姿が…ていうかこの二人の距離がとても近くて…見てるこっちがぽーっと赤面してきてしまう… こ、これがラブラブっていうやつか! 「よ、横溝先輩…俺、何か笑いをとっちゃうような変なことしました?」 「さぁ…わからない。千歳があんなに笑うのって珍しい」 横溝先輩も不思議そうな顔をしていたけれど、三階先輩の許可も下りたわけで、ここれで心置きなく横溝先輩にくっついていられる。 「悪い遅れた。待たせたな」 渋い声が聞こえたと思ったら、その声の持ち主はなんと野宮生徒会長だった! 「!!!」 声にならない驚きと緊張で身体が固まる。 どえーーー!!! 「…なぁんか皆で集まって何話すのー?」 初めて聞く澄んだ透明感のある声…もしかしてと思い硬直して動かない身体を無理やり動かしその方に視線をやる。び…美人な王子様、香乃先輩がそこにいた。 !!!!わあああああ! 憧れの最上階の人たちが勢揃い!! 母さん!大変です! 今の俺はハーレム状態!! 幸せ過ぎるーーーーー!!!

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