125 / 142
第125話 R18
粉川
…
去年の秋頃からだろうか、成谷先輩と三階の噂が出始めたのは…
成谷先輩の遊びもプツリとなくなり、三階一筋みたなことが囁かれて周囲が騒いでいた。
そりゃ三階だし?ビッグカップル誕生って感じなんだろうけど、俺からしたら何ただの後釜じゃん。この俺のね!って思った。
遊ばなくなったのは一時的か三階の束縛が強すぎるか!
お坊ちゃまはワガママだからねー!
成谷先輩は一人だけのものじゃないんだからさぁ…本当ムカツクよね。
あ、手出しはしないけどね、だって権力って地位って金持ちって怖いじゃん。
そう言うの小さなころから店で沢山見ていたから良く分かる。
ペコペコする大人と権力を振り乱す大人達。
料亭の息子の俺なんて何の権力もないんだから。
幸い容姿に恵まれて小さなころから美少年と言われて育ったんだ。
権力に弱くて俺にごく甘な母と父…ちやほやされて、常連の金持ちのおじ様に抱かれたのは何歳だったかな…優しくてお小遣いもくれて…エッチなことを沢山教えてくれた。
この容姿でなら何でも手に入れられるかもって思いはじめたのはその頃から。
でも怖い人は嫌い。
自分の心を嫌な気持ちにするのは大体怖い人。
…あの時の成谷先輩は本当に怖かった…好きなだけど怖い…あーでもエッチはよかったー!
そんなことを考えていると、成谷先輩に犯されている気分でセックスを楽しんでしまう自分がいる。
「や!…あぁ…気持ちイイよぉ先輩…あぁ…!」
唾液が口から垂れるのをそのままに、目の前の陰茎をしゃぶりまくれば絶頂が近いのか喉の奥まで突っ込まれる。
「あぁ…凄い…もう限界だよ…アキちゃん…」
どっちの先輩が言っているのかもうわからないくらい自分も快楽に夢中になり心乱れる。
ぷるっと勃って震えている自分のモノを握られ、可愛がられればもうたまらず身体をヒクつかせ射精してしまう。
それと同時にピュっと顔にふりかかる精液。
何とも言えない独特の匂いが鼻をつく。
「は…は…あぁ…っ!やぁん!!」
「ああ…っ!俺も…っ…!」
…!
ぐぐっと突き上げるモノが自分の中で膨らみ弾けるのを感じ、激しかった腰の動きが緩いものへと変わっていった。
「あはは…はぁ…最高…はぁ…アキちゃん最高可愛いね。でもあいつも馬鹿だよなぁ…結局自宅謹慎くらって三階は無傷って…意味ねぇよなぁ…」
「…それって危なすぎて俺興味なぁい…傷一つつけられないんだもの…何やってんだか…しかも三階助けたのってあの子なんでしょー!…最低だよもう…あの子…嫌い」
指にトロリとした精液を着けて、ピンと立った自分の乳首に塗り付ける。妖艶に身体をくねらせて胸を突き出し先輩たちに微笑みかける。
「…ねぇ………舐めて?」
上目遣いでそう可愛く言い放つと、ゴクリと生唾を飲み込む獣が二匹貪るように飛び掛かってくるのだ。
予想通りの反応に俺は満足し、またアンアンと快楽に溺れる。
ともだちにシェアしよう!