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第1章-13
「今年から新たに増設された部屋、ここが君たちの部屋です」
「え、でもこれ、凄い豪華なんですけど…」
左のページに個室と二人部屋。そして右のページにデカデカとあるのは、それこそどこかのホテルのスイートルームじゃないかって内装の部屋。
ボクがこれからこの部屋で暮らしていく…?何かの間違いなんじゃ…?
「ここからは君たち二人だけの特別待遇の話になるんだけど、これは寮長の私と極一部の人にしか知らされていません。この場で話す事は全て、他の生徒や先生には話さないで下さい」
さっきまでの笑顔なんて微塵も感じない、強く真剣な眼差しで櫻さんが言う。
―約束、出来ますか?
隣で未だこちらに興味を示そうとしない御園くんはどうかわからないけど、櫻さんの力強い視線に負けて、ボクは思わず頷いてしまった。
ボクと御園くんにだけの、特別待遇。ボクには心当たりがある。けれど、御園くんは……
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