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同じ秘密

「もう…先輩忘れ物って何なんすか…」 「えっ、えっと…忘れ物だよ!!」 「だからなんすか?」 「…え…っと…えっと…」 先輩は何故かばつの悪そうにしてオレの手を引く ちょっと頬を赤らめてなんだか変だった 「先輩?」 「………」 「部屋、つきましたけど…?」 「………」 先輩はオレの手を握って唇を噛んで突然静かになった 「先輩?」 「猛、ちょっとちょっと…」 「?」 先輩がオレを手招きする 少し腰を折ってしゃがんだ すると… 「ちゅ…」 「!!」 「わ、忘れ物っ!!」 先輩から口にキスされた 一瞬の事過ぎて良くわかんなかったけど唇にふにゃんって… かぁっと顔が熱くなった 「帰ったら…あんまりできないでしょ?だから…」 「………」 思わずニヤケそうになる きっとキスの事言ってるんだろうけどな… でもそれでも大満足だった 先輩は赤い顔でちょっとぎこちなく照れたようににかっと笑ってまたオレの手を握った 「猛いこっ、かえろっ」 「…ウス……」 今度は先輩の手を繋ぎかえして一緒に並んで歩く 我慢…強いはずなんだけどな…… 「先輩…」 「なにー………!!」 「………オレも…忘れ物してました……」 ぽけっとした先輩にキスを返す 先輩はまた顔を真っ赤にしてからふにゃっと笑った きっとオレも顔真っ赤だ… 「受けに転身した猛クンおそーい」 「してないです…」 先輩たちと若葉はドアの外に出てもう待っていた 紺庄先輩の方をちらっと見ると視線が合って思わず笑った 「健斗…忘れ物あった…?」 「あ……あぁ、うん!!」 「……あんまり猛に迷惑かけんなよ」 「猛だって忘れ物してたもんー」 学さんがドアの前の段差に腰を下ろして紺庄先輩と話してた 突然話を振られて焦る 「猛が?珍しい…」 「ねー?したもんね猛?」 「…はい」 「………」 「ほらぁ!!言った!!」 紺庄先輩が自慢げにしている なんだか先輩と共通の秘密があるのは先輩の特別だって言う実感が湧いて心地い良かった やっぱり来てよかった… オレの手をしっかり握ってニッコリ笑う先輩を見てそう思った 【別荘編 おわり】

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