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今年こそは

「うーん…包丁とか…」 「なんでだよ…」 「?だって猛よく切れる包丁欲しいって言ってたよ?」 「それは猛だけだ…たぶん…」 うーんっとまた健斗が視線を泳がせて考えだす なかなか良い物がないなぁ… 思わずはぁっと溜息が出た 夏休みの初めは志波のバカみたいに大きかった別荘に旅行に行った その後も金さんとのことでブーブー文句を言う銀と受験勉強したり… とにかく充実した良い夏休みだと思う そんなことしていたらあっという間に8月で銀の誕生日まであと少しになってた 去年は忘れちゃってて悪いことしたからな… 今回はちゃんとカレンダーにも書いて絶対に忘れないようにして、ケーキだってちゃんと甘すぎないシフォンケーキ予約した…ちょっといいトコの… 後はプレゼントだ… ということで今俺は健斗に手伝ってもらって銀への誕生日プレゼントを探しにデパートに来ている でも結構いろんなお店を探して回ったがなかなかリーズナブルなお値段で良い感じのものが見つからなかった 今はお昼を兼ねて休憩している 「うーん…困ったな…」 「うーん……あ!!そうだ!!銀に欲しいもの聞いたらいいんだよ!!」 「……もう聞いたよ…」 「?じゃあそれにしたらいいじゃん、高いの?」 「や…そう言うわけじゃない…けど…」 「?」 健斗が怪訝そうに首をかしげている そう、俺はもう一回銀に欲しい物がないかさりげなく聞いてた 志波の家から帰ってきてすぐのころ…… 『ぎ…ぎん…あ、のさ…銀何か今欲しい物ない!?全然興味ないけど!!』 『……あぁ…別に誕生日とか気にせんでも…』 『別に気にしてないよ!!』 『………』 『…で…さ…ほら、なんかさ…』 『……んー……せやなぁ………じゃあ…まな』 『……は…?』 『まなが欲しいなぁ…って』 『え…でも、ほら…なんかこう…さぁ…』 『オレはいつでもまなが欲しいけど?』 ……思い出しただけで頭が痛い… そりゃ俺だって銀が欲しがるものあげたいけどさ… しかもその後滅茶苦茶……いいや…… 健斗はその話を聞いてケラケラ笑っている 腹立つから机の下でばたつかせて喜んでる健斗の足を軽く蹴った 「いたい!!」 「……縮め…」 「ひどいっ!?」 はぁ… テーブルの上に突っ伏す アイツ何が好きなんだよ…くそぉ… 良く考えれば銀の家って余分な物(玩具は別として)一切ない… 正直趣味とか無さそう…って言うか何かそれっぽいコトしてるの見たことないし… なんか銀って必要最低限のことして生きてますって感じ… ……… 「あー…」 思わず声が出る… …………『俺』…かぁ……

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