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一年経っても

こうして俺の高3の夏休みも幕を閉じた 「腰……いてぇ……」 去年の比じゃなく腰が痛い気がする… あの日、銀は金さんを次の日の夜まで帰ってくるなって言って家を追い出したらしいんだけど金さんはその次の日になっても帰ってこなかったらしい で、さらにその次の日に銀のスマホに… 『お兄ちゃんダヨ☆ しばらく留守にするネˉ̞̭ ( ›◡ु‹ ) ˄̻ ̊ 銀はお兄ちゃんいないとさみしいかなぁ(´・ε・̥ˋ๑)サミシイ でも銀が構ってくれないんだもんっ!!お兄ちゃんだって٩(๑òωó๑)۶ オコダヨ!』 ってメールが来たらしい…… だからあの日を境にほぼ毎日銀に家に呼ばれてほぼ毎日するはめになった… ………なんだかちょっと金さんが恋しい… 「はぁ…」 溜息をついて机に突っ伏した その時 「えー!!頬付まだアノキスマークの彼女と続いてるのかよー!!」 「マジかよ!!がちじゃんか!!」 「え~やだやだぁ~頬付クンアタシにしなよぉ~」 「ん~オレ一途やからなぁ…」 隣の人だかりから声が上がった ………デジャブ… 人垣の間からチラッと見えた銀はニコニコ笑って嬉しそうに首元を見せびらかしていた 正確には俺が付けたキスマークを、だけど… …………………………… 自分で思って恥ずかしくなった くっそ…俺のばか… 「あぁ…でもそう言えば…まなもキスマークあったなぁ…」 「!?」 「杉田もまだ続いてんの!?マジで!?」 「あーでも杉田は一途っぽいよな?」 「ちょっと杉田隠してないで見せろよ!!」 「や、やめっ…」 「なぁ?さすがにもうシただろ?いいなぁ~リア充」 「そ、それは…」 「え?なに?まだシてないの?もしかして杉田イン…」 「違う!!」 「あやしい~」 「違うって…!!」 そして銀はやっぱり人垣の後ろの方でクスクス笑って俺に手を振ってた ッ~~~~~!!! カァッと怒りと恥ずかしさで顔が熱くなる でもその付き合ってる相手は銀だなんて言えなくて顔を背けた 「あれぇ~学くん、照れちゃってるぅ~?」 「おやおやぁ?照れてますねぇ~?」 「お前らホントうるさい!!」 こうして騒々しく二学期が始まった でもそんな俺らを少し離れたところから複雑そうな表情で見ている彼女に俺は気づいていなかった 【銀の誕生日編2 おわり】

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